2025年8月21日現在
「The 観葉植物」、ベンジャミン。幹が三つ編みやネジネジとらせん状に仕立てられたものなど観葉植物として流通しています。軽やかで、涼しげです。インド~東南アジア原産のクワ科イチジク属の常緑樹。果物のイチジクやインドゴムノキの仲間。「シダレガジュマル」の和名もあり、ガジュマルも仲間です。よく見ると現在、花が見えます。花と言っても果物のイチジク(無花果)を小さくしたような、外側からは見えない花です。見かけたら観察してみてくださいね。
草ぼうぼうになっているよと言われそうな海浜植物。ササ(笹)とつきますが、クサ(草)になります。イネ科クロイワザサ属の1属1種のオンリーワン植物。トカラ列島以南~琉球列島、台湾、東南アジアの熱帯の海岸に広く自生します。外来種対策や圃場整備として、植栽もされます。よく見ると、小さな白い穂状の花が見えます。 クロイワとつくのは、沖縄の動植物の研究者、黒岩恒(1858~1930)への献名。沖縄に行くと、クロイワニイニイとかクロイワツクツクという名のセミが鳴いているのかな?
「エバーフレッシュ」、「エバーグリーン」という名で観葉植物としてもおなじみの中南米原産のマメ科の常緑高木。植物のなかには就眠運動(しゅうみんうんどう)というおもしろい習性を持つものがあります。昼は光合成をするため葉を開き、夜に葉を閉じます。水分の蒸発を防ぐためとか、エネルギーの消費をおさえるためなど諸説あります。水切れのサインである場合もあります。
アカサヤネムの近くに鉢があります。マメ科の植物なので、花が終わり、豆がぶら下がっています。葉っぱが羊(ひつじ)の足みたいなので、羊蹄木(ようていぼく)の別名があります。こちらも就眠運動を行っていそうな葉っぱですね。メッセージカードみたいにちょうど半分に山折り(谷折り?)に折れそうなおもしろいカタチの葉っぱです。
南アフリカ原産、イソマツ科の常緑低木。ジャスミン、和名は茉莉花(マツリカ)に似た青い花からこの名がついたとされます。学名そのままローマ字読みで、「プルンバゴ」ともいいます。プルンバゴはラテン語で鉛(なまり)を意味します。薬草として鉛中毒に使った?白花の品種や少し青みのある鉛色のものもあるから?諸説ありますが、見た目涼しそうですね。
夏の海浜植物、浜に香りと書いて「ハマゴウ(浜香)」。シソ科の常緑低木。海浜散策路から松田江浜に近づくと、スーッとした清涼感のある香りが立ち上がってきます。上からの強い日ざしと、下の砂浜からも強い照り返しがある中、たくさん花を咲かせていたのですね。花も終わりに近づいて、実ができつつあります。
9月の海浜植物、「ハマニガナ(浜苦菜)」キク科ニガナ属の多年草。お盆が過ぎて、ちらほら、黄色いつぼみを見かけるようになりました。葉っぱはイチョウに似て、「ハマイチョウ」の別名もあります。砂蒸し風呂に入っているみたいに、砂から花だけ、葉っぱだけ姿が見え、砂の下は長い茎でつながっています。
公園や道路沿いでよく見かける夏の花。アオイ科フヨウ属の落葉低木。韓国の国の花です。韓流ハイビスカス?と思いきや学名、「Hibiscus syriacus」の種小名syriacus は「シリアの」という意味で、中東のハイビスカス?と思いきや原産は中国とありました。まだまだ夏は終わらないよ。と言わんばかりに咲き続けています。
アルゼンチン、チリなど南米原産、イネ科シロガネヨシ属の多年草。アルゼンチン中央部に広がる大草原、パンパのグラス(草)という意味。高さは2~3mぐらいに成長しますが、当園のものは、海岸型品種というわけではありませんが、あまり背は高くなりません。すすきぐらいの高さかな?それでも、季節の移り変わりを感じますね。
残暑きびしい日が続きますが、まだまだがんばる夏の植物と次の季節の植物も姿を見せてくれています。季節は変化していますね。