2023年5月 2日現在
海浜植物園の開花状況や見ごろの植物の情報をお知らせします♪
バナナの木といいますが、実際は草に該当します。花が咲いたらその株はおしまい。下から出ている脇芽をまた育てます。
幹が徳利の形をしたヤシ。本園ではトックリヤシ(写真左)と徳利の形にはならないトックリヤシモドキ(写真右)を植栽しています。
庭や沿道などによく植えられているランの仲間で、5月の連休前からピンクの目立つ花を咲かせます。今年はちょい遅め。本州(福島県以南)、四国、九州と沖縄に自生していますが採取圧が高く、野生ものは各地で少なくなっています。タネはホコリのように細かく遠くまで飛んで、野外で見かけても自生か逸出かよくわからない場合が多いです。園内では温室の外側やふれあい園に植栽しています。
別名はヤモメカズラといいます。花が落ちた後も紫色の顎が残る様子を寡婦に例えたことが由来だそうです。
沖縄三大名花の一つ。アジサイのような花が大変美しい。展示しているサンタンカはキネンシスで、古くから栽培されており、数多くの品種があります。
熱帯を代表する花木でイカダカズラとも呼ばれます。オシロイバナ科の植物で、中央アメリカや南アメリカ原産です。花のように見えるのは苞(ほう)で、赤色、ピンク、黄色、白色など様々な色があり、中央に3つの花があります。若い木は低木のようですが、大きくなるにつれてつる状になり他の植物に寄りかかって育ちます。幹にはトゲがあって触れると痛いです。本園では温室とグラスチューブに、様々な苞の色の株を植栽しています。
本園では2種類のサクラランの仲間を展示しています。今、開花しているのはHoya pubicalyxという種類でフィリピン原産です。肉厚の葉と傘を逆に開いたような花序が特徴で、花冠にはビロード状の毛があります。日本にも野生のサクラランがあり、九州南部~沖縄に分布しています。
キンポウジュ、カリステモン、ハナマキとも呼ばれます。果実は固く閉じていますが、山火事が起こると開いて粉のようなタネをまき散らします。
トケイソウ科の植物でパッションフルーツと近縁の仲間です。トケイソウとホザキトケイソウの雑種と言われています。
オーストラリア原産ノウゼンカズラの植物です。ソケイはジャスミンの事でジャスミンに似ていることからこの名前がついたそうですが、香りはしません。
西インド諸島原産で、トウダイグサ科の植物です。「テイキン」とはバイオリンのことで、葉がバイオリンの形に似ているのでその名がつけられました。
花弁に見えるのは苞(ほう)で中央に雄花と雌花があります。苞は赤色のほかに黄色や白色になるものもあります。
メキシコ原産のキツネノマゴ科の植物です。緩く曲がった穂状の花序はまさにエビのしっぽのようです。苞(ほう)が白くなるシロバナコエビソウ(Justicia betonica)はアフリカ、熱帯アジア原産です。
熱帯アフリカ原産キツネノマゴ科の植物です。ツンベルギアの名前で多くの品種が流通しています。葉っぱの形が矢筈(矢の後ろについている弦を受ける部分)に似ているから、この名前がついたそうです。
メキシコ原産キク科植物です。オレンジ色がとても美しい。沖縄によく植えられています。
北方系の植物で、北海道から山陰(島根県)までの日本海側と千葉県までの太平洋側の海岸に分布しています。富山県でも自生のものは減っていて、絶滅危惧種(絶滅危惧Ⅱ類)に指定されています。
紫色の小さな花が集まり、とてもキレイです。球根花で放置していてもどんどん増えていきます。
現在開花初期。だんだんフジのいい香りがしてきました。
北アメリカ原産の一年草です。和名は瑠璃唐草(るりからくさ)。植えた所は真っ青になり、一面に植えるとその様は圧巻です。
私は小さい頃、よく公園に生えていたツツジの花を吸った記憶があります。しかしながら、気をつけないといけないことがあります。レンゲツツジというツツジは毒があり大変危険です。見分けも難しいので、ツツジの花は吸わなようにしましょう。
日本海側の海岸付近に多い低木です。ひょうたんのような形の赤い実ができるので、ヒョウタンボクとも呼ばれます。花は最初白色ですが、次第に黄色に変わります。新しい花と古い花が同居する状態では金と銀の2色に見えることからこの名が付きました。西日本では全国的に減少傾向にあります。
雌雄異株で写真の左が雄株、右が雌株です。砂浜の海に近い側に生えます。北海道から種子島までの砂浜に生育しています。
コウボウムギと違ってこちらは雌雄同種です。コウボウムギに似ていますが、コウボウムギの葉っぱはやや黄緑色、コウボウシバは緑色をしています。
野生の大根です。私達の食べている大根と比べ、根っこは太くなりません。もちろん食べる事ができますが、根っこは固く繊維質で、味もワイルドな感じです。
富山の砂浜を代表する海浜植物の1つで、ほぼ全県の砂浜に見られます。砂浜だけでなく礫浜やクロマツ林の林床で見かけることも多いです。
暖かくなり、植物園も彩りが出てきました。