2024年2月11日現在
焼き魚や唐揚げにぎゅっと絞ったり、レモン鍋やレモン塩など食材としていろいろ使えるおなじみの酸っぱい果物。植物的に説明すると、インド北東部ヒマラヤ山脈原産のミカン科ミカン属の常緑低木、柑橘類の1種です。現在実が成っていますが、花も咲いてきました。花と実の両方楽しめる植物は、二刀流な感じでいいですね。
いい香りがします。
レモンの園芸品種で、斑入りの葉っぱと果実は最初は「スイカ」のような縦じまが入り、やがて黄色くなっていきます。品種名「ピンクレモネード」の名前のとおり、「グレープフルーツ」の「ルビー」のような淡いピンク色の果実です。こちらも,もうすぐ花も咲きそうです。
中国の雲南省が原産。ジャスミンティーに利用されるマツリカ(アラビアジャスミン)の仲間。春先にうすいピンクの羽衣(ハゴロモ)をまとったように花が咲くのでこの名がついたとされます。花は強い香りがあります。
南アメリカのボリビア、ペルー原産、日本に自生するネムノキのなかまでメキシコ原産の「ベニゴウカン」より大きいことからこの名がついたとされます。化粧品のパフに似て、英名は「Red powder puff(レッドパウダーパフ)。頬をなでると、気持ちよさそうな赤い糸のような部分は「おしべ」になります。
九州南部から沖縄の海沿いの草地に自生する多年草。植物のお名前、大きいものは「オニ…」小さいものは「ヒメ…」とつくものがあります。愛媛県(伊予(いよ)の国)で発見された「イヨカズラ」に似て、小さいのでこの名がついたとされます。花が終わって、不思議なカタチの実を見つけました。日本の里山に自生する「ガガイモ」の仲間で、旧ガガイモ科特有のカタチで、中身はふわふわの種がつまっています。
奄美群島や沖縄などに自生するつる植物。葉っぱを馬の顔に見立てて、花を馬の首にかける鈴に見たててこの名がついたとされます。気づかずに通り過ぎてしまいそうな小さな花ですが、食虫植物のようにも見え、管楽器のサックスにも似た不思議なカタチの花です。同属の「ウマノスズクサ」は富山県内の河川敷でも見られます。「ジャコウアゲハ」という蝶々がやって来ます。
12月の花だよりでは黄色の花が咲いておりましたが、現在は「タンポポ」のような綿毛ができていました。 タンポポのようなふわふわ感はなく、重そうですが、風を利用して種を飛ばします。ちなみに「ツワブキ」や「タンポポ」などキク科の植物にできるふわふわの種は「冠毛(かんもう)」といって、萼(がく)が変化したもので、「ヒメイヨカズラ」など「ガガイモ」の仲間特有のふわふわの種は「種髪(しゅはつ)」といって、種の1部が変化したものだそうです。
常緑の海岸低木としておなじみの植物。氷見市内の道路や公園によく植えられています。葉っぱは車輪のようにつき、初夏に梅に似た花が咲くことからこの名がついたとされます。現在はブルーベリーのような実がついています。実(み)は食べられませんが、樹皮は鹿児島県奄美大島では大島紬という着物の染料に使われています。ということはタンニンが豊富で渋い実なのかな?
シャリンバイと並ぶ海岸低木としておなじみの植物。こちらも丈夫で排気ガスにも強く、道路沿いによく植えられます。独特な匂いがあり、節分の頃、扉(とびら)にさして邪気を払ったことから「とびら(扉)の木」とも 呼ばれます。世界共通の植物のお名前、学名にも「Pittosporum tobira」 とあり、日本での呼び名がそのまま採用されています。実が割れ、赤い種が見えています。種はゼリーにつつまれ、飲みやすいお薬のようですが、寒くて鳥が来ないのか?たくさん残っています。
福井県の越前海岸をはじめ、日本の海岸の花のイメージがありますが、世界共通の植物のお名前、学名、「Narcissus tazetta var.chinensis」(日本水仙) にある「ナルキッソス」は「ナルシスト」の語源となったギリシャ神話に登場する美少年の名前。ということで地中海沿岸が原産、シルクロードを経由して中国で水辺に咲く仙人のような清らかな花から「水仙」と名付けられ、その後日本に伝わったとされます。まだつぼみのものが多いですが、少しずつ春が近づいていますね。
暖かい日もあれば、冬に逆戻りしたような日もありますが、外の植物もつぼみがふくらんでいたり、少しずつ春に近づいていますね。