2024年3月31日現在
北米中南部原産のつる性植物。つるの巻きひげに吸盤を持っており、ブロック塀のような壁面にも這いあがることができ、壁面緑化に利用されます。茶色に近いオレンジ色の釣り鐘のカタチの花は、カレー粉のような匂いがすることから「カレーカズラ」、「カレーバイン」の別名もあります。
オーストラリア原産フトモモ科の植物。コップを洗うブラシに似た花が印象的。「美しいおしべ」という意味の「カリステモン」という別名もあり、花糸(かし)と呼ばれるおしべの先が光って見えることから「キンポウジュ(金宝樹)」という縁起のいい和名もあります。オーストラリア原産の植物を総称してオージープランツといいますが、ユーカリやミモザ、バンクシアなど、個性的で美しい花が咲くものが多いです。
九州や沖縄の海岸の岩場や草原に自生するシソ科の植物。本州の道端に自生する「キランソウ」より花も大きく、葉っぱもつやつや丈夫なので、グラウンドカバープランツとして利用されます。キランソウは「地獄の釜のふた」という別名があり、葉が地面にふたをするように張り付いて広がるからとか、薬草として病気を治して地獄の釜にふたをするからなど、諸説あります。
「マツリ」とつくのは、ジャスミンの和名「マツリカ(茉莉花)」からきていて、「ニオイ」とあるように、ジャスミンに似た匂いがありますが、ジャスミンのなかまではなく、ナス科の植物です。花は咲き始めが濃い紫で、淡い紫から白く変化していきます。1本の木で3つの色が楽しめて、いい匂いがするお得な植物です。
枝葉に香りがあり、仏事に利用され、線香の原料にもなり、「コウノキ」、「マッコウノキ」など多くの別名があります。春彼岸の頃からクリーム色のやさしい雰囲気の花が咲きます。スターアニス(八角)とよく似た実がなりますが、こちらはくれぐれも食べないでください。
ヒマラヤ原産ユキノシタ科の植物。寒さに強く、丈夫なので、ロックガーデンやグラウンドカバープランツとして利用されます。1月に名前のとおり、うっすら積もった雪の下にちらほら花が咲いておりましたが、あれから花も増えてきて、ピンクの花が目立つようになりました。
唐子(からこ)咲きといって、おしべ全体あるいは葯(やく)といって、花粉が入ったふくろの部分が花びら に変化した咲き方のことです。「紅卜半(べにぼくはん)/紅唐子(べにからこ)」という品種かな?唐子は陶磁器などに中国風の髪型をした子どもが遊んでいる図柄にありますが、ころんとしたかわいらしいツバキです。
獅子(しし)咲きといって、おしべが花びらに変化したもの。「荒獅子(あらじし)」という品種かな?
千重咲きといって、花弁の重なりが多く、花芯におしべがほとんど見えない咲き方。バラみたいですが、これもツバキです。
いろいろな園芸品種がある「ツバキ」の原種。世界共通の植物のお名前、学名「Camellia japonica」に「ジャポニカ」とあるので、原産は日本になります。。日本最古の歴史書「古事記」に「都婆岐(つばき)」の字で、「日本書紀」に「海石榴(つばき)」の字で、日本最古の歌集、「万葉集」に「椿」の字で歌が詠まれています。とおい昔からこの国の春を彩ってきた植物なのですね。
桜前線が北上中ですが、氷見はまだつぼみがかたそうです。開花がまちどおしいですね。