今月の花だより（2024年4月24日）
現在開花している植物
温室
パイナップル（花）
フルーツとしておなじみのパイナップル。こんな花です。紫色の小さな花が集まって咲きます。花の下の部分（花托）がふくらんで、やがてみなさんがよく知っているあの形になります。
オクナセルラタ（ミッキーマウスの木）
黒く熟した実がミッキーマウスに似ていることから、「ミッキーマウスの木」の名前で流通しています。現在黄色の花が次々咲いて、散って、実ができつつあります。
ガジュマル（花）
春先に剪定して、さっぱりしてましたが、わさわさと緑の葉っぱが繁ってきました。よく見ると小さな花が見えます。ガジュマルはイチジクの仲間で漢字で「無花果」と書くように花軸が肥大化して袋状になったものの中に花が咲き、外からは見えない不思議な花です。くだもののイチジクをそのまま小さくしたようなカタチです。
展示庭園
ニュートンのリンゴの木（中庭にて）
アイザック・ニュートン（1642～1727）が万有引力の法則を発見するきっかけになったとされるリンゴの木の子孫。イギリスのニュートンの生家にあったリンゴの木の枝を継いで増やした苗木が様々な場所に配られ、当園のものは1996年開園当初、東京の小石川植物園から分けて頂いたもの。開園当初からこの植物園の移り変わりを見守ってきた木です。
アーモンド（中庭にて）
チョコレートに入っていたりするアーモンド。こんな花です。桜や梅と同じバラ科の植物。2022年植栽したものでまだ小さな木ですが、バラ科らしいピンクのかわいらしい花が枝いっぱい咲きました。昨年1個だけ実をつけましたが、カラスに食べられたのか？いつのまにかなくなっていました。
ナシ（中庭にて）
秋の果物、梨の「新高」という品種で「長十郎」と「天の川」の交配種です。バラ科ですが、サクラ属の植物より涼し気な表情です。こちらも2022年植栽したものでまだ小さい木ですが、実がなるか楽しみです。
サクランボ（中庭にて）
サクランボの王様、「佐藤錦」。実は赤い宝石に例えられますが、花は白いのですね。「黄玉」と「ナポレオン」をかけあわせた品種。
ハナミズキ（市道沿いにて）
米国ワシントンD.C.ポトマック河畔に桜の名所があります。1912年日米親善の象徴として東京都から桜の苗が贈られ、その返礼として日本に贈られ、やがて街路樹や公園木として全国に広まったとされます。カラオケでよく歌われる薄紅色ではなく白い花（苞）が咲く品種です。
ネモフィラ（ふれあい園他）
「ハナミズキ」の根元に咲いていました。一面ネモフィラで青く染まっている観光名所がありますね。当園はほんの一角ですが、忙しくて旅行に行けない方はスマホで写真を撮るといい感じになります。
ハマダイコン（海浜散策路にて）
菜の花と同じアブラナ科の植物。海岸で春の訪れを感じられる植物。植物園周辺の松の木の下に所々かたまって咲いています。かつて畑で育てていた野菜の大根が野生化したものであるというおもしろい説がありましたが現在はどうなんだろう？
担当者からひとこと
いつのまにか桜の季節も過ぎてしまいました。みなさんお花見は行かれましたか？現在植物園では、「珍奇な植物展」を開催しています。桜やチューリップのあとは、マニアックな植物はいかがでしょうか？みなさんのご来園をお待ちしています。